〜土地を「貸す」という選択肢を考えてみませんか〜

みなさんは、使っていない土地をお持ちですか？
「親から相続したけど、今は使い道がない」
「将来、子どもに譲りたいけど、それまで遊ばせておくのはもったいない」
そんなお声をよく耳にします。

そういった方にご提案しているのが、“借地”という活用方法。
今回は、実際のご相談事例を交えながら、借地のメリットと注意点をご紹介します。

◆ 事例紹介：
「父の土地を手放さず活かしたい」60代女性のご相談
福岡県にお住まいのKさんは、郊外に300坪ほどの土地を相続されました。
「使う予定はないけど、父が大切にしてきた土地。売るのは抵抗がある…」という思いがありました。

私たちがご提案したのが、事業者への長期借地。
物流会社の倉庫用地として20年契約で貸し出すことで、Kさんは土地を保有したまま、毎月安定した地代を得ることができました。

借地のメリット
✅ 1. 土地を売らずに、毎月の収入が入る
借地契約を結ぶことで、**地代（家賃のようなもの）**を得られます。
売却と違い、資産として土地を残せるのが大きなポイントです。

✅ 2. 維持費の心配が減る
草刈りや管理費、固定資産税…。持っているだけで何かと費用がかかる土地ですが、借地にすれば地代でまかなえることも多く、負担が軽くなります。

✅ 3. 相続対策にもつながる
借地として活用することで、相続税評価額が下がることもあり、相続対策として有効なケースもあります。

借地のデメリット・注意点
⚠️ 1. 一度貸すと簡単には戻せない
借地契約は基本的に長期（20〜30年）で結ばれるため、途中で「やっぱり自分で使いたい」と思ってもすぐには戻せません。

⚠️ 2. 契約内容によってはトラブルになることも
更新時の条件、建物の取り扱い、契約終了後の土地の状態など、しっかりした契約書の作成がとても大切です。

⚠️ 3. 将来的な地価上昇のメリットを逃す可能性も
もし借地契約中に周辺の地価が大きく上がったとしても、契約内容によっては値上げできないこともあります。

◆ ワンポイントアドバイス：
「借地は、プロのサポートと“将来の見通し”がカギ」
誰に貸すか、どんな契約にするか、どのくらいの期間か。
これらは専門的な判断が必要です。

たとえば、

一般の個人に貸すケース（住宅用借地）

企業に貸すケース（事業用借地）

一時的に貸すケース（定期借地）

など、目的によっても最適な形が異なります。

まとめ
借地は、「土地を活かしながら手放さない」という魅力的な選択肢です。
ただし、契約内容や相手選びによっては、思わぬトラブルや後悔につながることも。

だからこそ、**「誰に・どんな条件で・どのくらいの期間貸すか」**を丁寧に設計することが大切です。

へいせいでは、地域に根ざした不動産ネットワークと専門スタッフが、土地オーナー様一人ひとりの状況に寄り添いながら、最適な借地プランをご提案しています。

「土地、どうしようかな」とお悩みの方へ
ぜひ一度、私たちにご相談ください。
未来の安心と収益につながる、土地活用の第一歩をご一緒に考えましょう。